2017年9月29日金曜日

第51回 小児内分泌科学会で研究成果発表!

今年の1月31日に発表させて頂いた国立成育医療研究センター研究所との「世界初の育児ビッグデータを用いた共同研究」の第一弾の結果発表のために、9月28日〜30日に開催されている第51回小児内分泌科学会に行ってきました。

今回の研究報告は、学会への応募時に高評価を頂いたとのことで、本学会の上位10発表にのみ与えられる「最優秀演題候補」に選んで頂いての発表となりました。
第一弾の研究成果発表で、ここまでの高評価を頂けると思っておらず、正直、ちょっと驚いています。いや、だいぶ驚きました。。。また、一方で研究者だった時代(学生時代および新卒時代)の自分の研究成果がしょぼく見えてしまいました(笑)

さて、気を取り直して、学会での発表の題目は、
「日本人乳児の成長の季節性変動:スマートフォンアプリを用いたビッグデータ解析」
です。
ということで、今回は、季節によって赤ちゃんの成長に違いがあるかを検証してみました。

本ブログでは研究方法などの詳細は割愛しますが、結果はこちら

  • 体重の「伸び」については季節による変動はない
  • 身長は春から夏にかけて「伸び」が大きく、秋から冬にかけて小さくなる


また、月別のデータを見てみると、以下の事がわかりました。
  • 身長の「伸び」の指標は7月に最大値をとる
  • 9月には既に低下する
  • 気温や昼の時間の長さの変化のパターンよりも、日射量(太陽からの放射エネルギー)に近いパターンだった


ちなみに日本には四季があり、野生動物も四季に影響を受けて、一般的に「気温が低く日照時間の短い秋から冬にかけて不活発となり、気温が高くなり食料が増える春から夏にかけて成長、成熟、繁殖が活発になる」ようです。今回の研究結果から、実は人間にも野生動物の名残が残っているなんて話になるかもしれないですね。今後、こういった子どもの成長、発達のメカニズムを研究して解き明かしていきたいと思っています。

本研究成果は、育児ビッグデータを用いた研究の第一歩です。
まだまだこれから、赤ちゃんの事を調べて、子育てに、小児医療に貢献していきたいと思います。

ファーストアセントでは、こんな研究を一緒にやりたいというメンバーを募集しております。こちらから奮ってご応募ください。


2017年9月25日月曜日

0ヵ月〜2才の赤ちゃんの発育・発達の新定義!

ひよこクラブ10月号の「0ヵ月〜2才 赤ちゃんの発育・発達 ポイント&かかわり方 新定義」という別冊付録用に、当社から子どもの成長、発達に関しての統計データを提供させて頂きました〜


ブログに書き漏れていましたが、ひよこクラブ7月号の「うちの子これで大丈夫?」に続き、2度目のデータ提供となります。

ちなみに今回提供させて頂いた統計データは、『はじめて「寝返り」をした時期』『はじめて「ハイハイ」をした時期』(下図参照)のようなデータとなります。


ひよこクラブ10月号の付録中には、こういったママ、パパなら気になるであろうデータが数多く使われています。

ご興味ありましたら、ぜひ見てみてください〜♪